這い出ろ!サダ子さん
そんな事を話している間に。

「きゃあっ!」

映画の方では結構怖いシーンが流れ、貞子は俺の腕にしがみ付いて震える。

俺はというと、貞子の悲鳴と、こんな可愛い女の子が密着してきた事でドキドキしたりして…。

もう何か、映画の内容なんて頭に入りゃしない。

こう、貞子と暗い部屋で二人きりというシチュに、何だかもう…。

「さ、貞子…ほら…映画だから、作り話だから、怖くねぇよ、な?」

ポンポンと頭を撫でてやる。

「それにほら、そんな密着してると、お前のおっぱい当たっちゃって、俺としては嬉しいかなぁ…みたいな」

そんな冗談を言って、場を和ませるつもりだったのだが。

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