這い出ろ!サダ子さん
そんな事を思っていたら。

「ん…」

ゆっくりと。

貞子が目を開く。

「あ…お…おはよう…」

「あい…」

焦点の定まらない瞳で、ボーッと俺を見る貞子。

やたら凝視されるので、何か緊張してしまう。

何か話さないと、と思い。

「あ、あの、貞子…さん…?」

俺は頬をひくつかせながら言う。

「今日でビデオ再生して、七日目なんだけど…」

「…ん…おはよ…あー…今日で一週間…あー…うん…」

貞子はどこか上の空で呟いた。

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