這い出ろ!サダ子さん
お互いゆっくりと目を覚まし、ベッドからノソノソと出る。

割と静かに朝食を食べ、食器の音だけ立てて片付けを終わらせ。

「…そ、そいじゃ俺、バイト行ってくるわ」

「はい」

貞子はニッコリ微笑んだ。

「帰りは遅くなりますか?」

「ん、た、多分、いつも通りかな」

「それじゃあ」

貞子はもう一度微笑む。

「準備して待ってますね」

準備って何のっ?

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