這い出ろ!サダ子さん
ナンナンダ、コノオンナ…。

俺が胡乱な目で見ていると。

「とにかく!」

貞子はビシッ!と俺を指差した。

「私の『呪いのビデオ』見た以上、君の命はあと一週間だから!一週間付き纏って、君の命貰っちゃうからねっ!えっへんっ、驚いたかっ」

そう言って胸を張る貞子。

「あの…」

遠慮がちに挙手する。

「はいっ、質問を許可しますっ」

「命を貰うって…具体的には…?」

「んっ!いい質問!」

腕を組み、大きく頷いて。

「呪ま~すっ!」

貞子は向日葵みたいな笑顔で言った。

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