【短編】自信過剰☆彼女
☆『好き』
「翼!」


翼[よく]…つまり俺を呼ぶのは、千南[ちな]。


付き合って3ヶ月の彼女。


千南ちゃんは結構自信過剰でそのうえ自意識過剰な所がある。


時々びっくりするけど、1回はまったら止まらないんだよな。


千南ちゃんの性格は。


「なに?千南ちゃん。」


「翼はいつからあたしのこと好きだった?」


…は?


いきなり何を聞くんだ!?


えっと…


「千南ちゃんから告られる前から気になってたよ?」


「…。」


少し険しい顔をしたまま、千南ちゃんはしゃべらない。


変なこと言ったかな…?


『好き』じゃなくて『気になる』って言ったから…?


千南ちゃん…!


そんなことを考えていると、千南ちゃんは急に笑って言った。


「そっかぁ!あたし、翼に告る前からわかってたの♪」


…な…何を…?


「何を?って顔してるわね。教えてあげる!」


何をなのか全く予想がつかない。


変な緊張感が包む。


ごくっ。


思わず唾を飲み込んだ。


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