イジワルなキミの腕の中で


今日は先輩とバイトが一緒なので、放課後一緒に行くことになっている。



待ち合わせは校門の桜の木の下。


先輩はまだ来ていないみたい。



「萌絵ちゃーん」



「あ、ウサギ先輩!」



遠くの方からピョンピョン飛び跳ねて大きく手を振るウサギ先輩。



あはっ、本物のウサギみたい。



「ウサギ先輩ー」



同じように笑顔で手を振り返すと


ウサギ先輩はタタタッとこっちに走って来た。


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