イジワルなキミの腕の中で
「会いたかったです!」
寒いので屋上へは出ずに、屋上のドアの前にストンと腰を下ろす。
人1人分をあけて座る私を見て、何が不服なのか先輩は距離をつめて来た。
そんなことにさえドキッとしてしまう私は、どうやら航希先輩のことが相当大好きなようだ。
うーっ。
落ち着かない。
両想いって初めてだから余計に。
ソワソワして
ドキドキして
嬉しくて
幸せな気持ちが胸にブワーッて溢れて来る。
こんな気持ち
初めてだよ。
「俺も」