イジワルなキミの腕の中で


「えっ?」



1人ソワソワしていると隣からそんな声が聞こえて思わずそこを見る。



ドキン



わわ、近いっ。



「な、なにがですか?」



“俺も”って。



「会いたかった」



プイとそっぽを向きながら小さく言った先輩の耳はすごく真っ赤で。



嬉しいやらなんやらで自然とクスクス笑みがもれた。



幸せだな、私。


好きな人と両想いになれるって


こんなにも幸せなことだったんだ。


< 5 / 177 >

この作品をシェア

pagetop