イジワルなキミの腕の中で


甘い甘いメロンパンの味がするキス。


いつもは触れるだけのキスしかして来ないのに今日は違った。



何度も何度も角度を変えて


息をしようと唇を緩めた瞬間先輩の舌が口内に入って来た。



口の中に広がるメロンパンの味と匂いにドキドキが加速していく。



こんなキスは初めてで


どうしたらいいのかわからない。



「……んんっ」



く、苦し……っ。


息をするのも忘れて先輩のキスに翻弄される。



クラクラして思考がおかしくなりそう。


このまま


先輩の腕に抱き締められたいなんて心の奥底で思っちゃうなんて。


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