オレンジの片想い

「ごめんね雪葉ちゃんたち。いいかな?」



.....月菜は、良く思われていないのか。



「咲歩、いいかな?蒼真たちも」



「あたしは大丈夫だよ」



「俺らも」



「ごめんねぇ。じゃ、月菜も楽しみなねっ!」



わたしたちが了承したことで、とびきりの笑顔を見せて背を向けたその子、確か梓ちゃん。クラスの中では、派手で目立ってる。そして一緒にいる2人と月菜も。



「....みんな、ありがとう」


班が決まって梓ちゃんたちと離れた席に移動したわたしたち。月菜はそこで円になるなりそう、お礼を言った。すると皆"そんなのいいのに"と笑った。



「佐伯さん、よろしくね」



「よろしくね。あ、月菜でいいよ」



「じゃ、あたしの事も咲歩で」



月菜と咲歩も仲良くなれそうでよかった。月菜は、外見は茶髪で派手だけど中身は本当に普通の女の子。梓ちゃんとはあまり話したことないけど、一緒にいるの見て実は驚いてたんだよね。

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