オレンジの片想い
なんでもなんて、わたし全然わかってないよ。言ってくれなきゃ本当のことは何もわからないんだから。
「....ごめんな」
「なんで謝るの」
「忘れて」
またその表情_______
「....っ、忘れられるわけないじゃん!」
どうやって忘れろっていうの。気持ちだけ置き去りにされて...大きくなってもっと忘れられなくなるだけでしょ。
「あの時...蒼真がわたしのこと好きだったらって、上手く答えられなくて....蒼真はどう思ってるんだろうって...でも聞けなくて」
「......俺は....、っ」
俺は....何?口ごもった蒼真は、何かを我慢しているように見えた。
「言ってくれなきゃわかんないよ!」
「言えるならとっくに言ってる。でも言っちゃ駄目なんだよ....」
「っどういう、こと?わたしは......ずっと今も蒼真のことが________」
抑えきれなくなった想いが溢れかえったとき。
グイ、と右腕を引かれ___________
__________________口を塞がれた。