神様のおもちゃ箱
「ん?」
「健吾、携帯光ってるよ」
「あ、おー…」
サイレントマナーモードにしてたのを忘れてた。
俺はうっとうしそうに携帯を開き、画面を見た。
見た事ない番号だ。
間違い電話か?
しつけぇな、誰だよ。
――長いコールだ。
俺は改めて番号を見てみる。
すると、ある考えが浮かんだ。
ありえなそうで、ありえてしまうような気がする、そんな考え。
―――もしかして………!
俺は慌てて立ち上がり、教室を飛び出した。
教授に睨まれようが、望乃と輪がひきとめようと気にしない。
階段の所まで来て、壁に寄りかかり電話に出た。