神様のおもちゃ箱

しなきゃいけないのに目を逸らしてきたものなんて、山ほどあったじゃないか。


大体そういうものは、いつか最後にツケが回ってくるものだけど、そうじゃないものだってある。


だから今回のも、そうであって欲しかった。

こればっかりは目を逸らし続けたいって思ってた。


でも俺たちは気付いてしまった。

どんなに目を細めても、未来が見えないこと。


ふたりがこのまま一緒にいても、何も変わらないし、前進どころか、その場の足踏みになってしまうって事くらい分かってる。


分かってるよ。



だけどそれが何だよ。

好きなだけじゃだめなのかよ。



だめだよ。


分かってるよ。

分かってるんだよ。

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