エリートな彼に恋してる。(更新停止中)
金曜の夜……
「かんぱーい!」
グラスとグラスがぶつかった。
あたしの隣には海崎さん。
そして逆側には隣のチームの後輩、山田君。
両脇をがっちり固めた。
奏とは遠くなるように。
……そう。
今日は嫌なイベント、奏の歓迎会。
あたしのチームの他に関わりのある三チーム合同での飲み会だ。
奏は課長とチームリーダーに挟まれ退屈そう。
……いや、それでいいのだ。
会社では真面目な仮面を被っている奏。
課長とチームリーダーに挟まれて、せいぜい嫌な思いをすればいい。
「あたしたちはあたしたちで盛り上がりましょうね!」
笑顔で海崎さんに言っていた。