エリートな彼に恋してる。(更新停止中)





「あたし、女の子っぽくないし、職場だって男性職場だし、恋愛は諦めているんです!」



「またまたぁ!」




そう言いながら、海崎さんは届いた生ビールをどすんと置く。




「モテモテの海崎さんには分かりませんよ、この愚かなあたしの気持ちなんて」





そうだよ。

分かってたまるか!

海崎さんも、奏も、葉子も智里も。

みんなモテモテ。

あたしとは違う人種だから!






あたしは新しいジョッキを掴み、ビールを流し入れた。

それを見て、山田君が止めに入る。




「篠山さん、そろそろヤバいのでは……」




だけど、海崎さんは大丈夫だと笑っている。

どうやら、海崎さんは学生時代から度々酒にやられているようで。

ちょっとやそっとの酔いではビクともしない。

慣れって恐ろしい。

そして、ストッパーの外れたあたしも然りだった。




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