エリートな彼に恋してる。(更新停止中)




「いえいえ、大丈夫です!

仕事が生きがいですから」



「俺には無理してるようにしか見えないけど」




海崎さんの言葉に、心の中に張り詰めていたものが緩んだ気がした。



仕事しか取り柄がないから頑張ろうと思ったのに。

なのに、海崎さんの言葉を聞いて涙がこみ上げてきた。

それを隠すように、横を向いて目を擦る。





「篠山、笑顔が素敵だったのに。

なのに、最近の篠山はいつも怒ってるみたいで、俺は心配だな」




海崎さん……

本当に優しい先輩だ。

冗談を言って、分からないところは教えてくれるし、さりげなくフォローもしてくれる。

そして、あたしをいつも見ていてくれる。




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