エリートな彼に恋してる。(更新停止中)








迎えた土曜日。

とうとう来てしまった、球技大会の日だ。




とある体育館を貸切にして、社内の若手大勢が集まっていた。

嫌々ながらにも参加するあたし。

服装は、気合いを入れたジャージだ。




だが……





「柑奈、相変わらず色気ないね」




そう言う葉子。

葉子は球技なんてするつもりはないのかもしれない。

ピンクのジャージ生地のワンピースに、レギンス。

そして、派手なスニーカー。

やっぱり女子力の高い人は違う。






「葉子、何に出るの?」




そう聞くと、




「バレーボール」




その長い爪の手を合わせる。

葉子がバレーボールなんて出来るはずがないと思った。

だけど、こんな女子がモテるのは事実。

事務系の女性たちの周りには、たくさんの男が湧いていた。




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