エリートな彼に恋してる。(更新停止中)
「篠山!」
不意に名前が呼ばれ、振り向くあたし。
すると、あたしの後ろには海崎さんが立っている。
今日の海崎さんは、薄いピンクのポロシャツにグレーのハーフパンツ姿。
何だかサーファーみたいで、だけど、やっぱり大人の男性で。
例外なく葉子が反応していた。
「柑奈の同期の葉子ですぅ」
そう言って、海崎さんに擦り寄る葉子。
葉子の今日の獲物は海崎さん。
完全にロックオンされている。
海崎さんも海崎さんで、
「よろしくね」
なんて、全く警戒しない。
仕方が無い。
葉子もチャラいけど、海崎さんもチャラいから。
あたしは、葉子と海崎さんを残して、何気なく奏の方に歩いていた。
もう近付かないでおこうと思うのに……
一人でいるのを見ると、放っておけなかったんだ。
あたしは、馬鹿だ。