エリートな彼に恋してる。(更新停止中)
「そうだよね。
あたしもダンク決めれるようになりたかったよ」
ぽつりと呟くあたし。
あたしがダンクなんて、夢のまた夢だ。
そんな夢を、奏はいとも軽々とやってのける。
がっかりしたとき、ふわりと身体が持ち上がった。
まるで空を飛んでいるみたいで。
訳もわからずあたしは身体をジタバタさせる。
「ダンク、してーんだろ?」
その声で、はっとした。
なんと、あたしの身体は奏に抱えられていて。
あたしをゴールへと近付ける。
ドキドキドキドキ……
ただ、鼓動が止まりそうなほど速い。
奏と密着している部分が熱を持つ。
奏の香りを感じて、ぎゅっと抱きつきたい衝動に駆られる。
それでも……
あたしは手を伸ばし、ボールをゴールに押し込んだ。
こんな感じなんだ。
憧れていたダンクは、とても甘くて気持ちよかった。