エリートな彼に恋してる。(更新停止中)





「え……」




何言ってんの、奏?

海崎さん?

関係ないよ。

だって海崎さんは先輩だよ?

あたしの悩みを聞いてくれる、優しい先輩だよ?






「分かってねーな」




奏はそう言って、少し拗ねたようにあたしを見る。

そのいたずらな表情にやられてしまって。

もっともっと色んな奏を見たいと思う。






「柑奈」




名前を呼ばれ、全身が震えた。

鼓膜が甘く振動する。




「海崎さん、お前に気があるぞ?」



「まさか……」



「鈍感だな。

見てるこっちがヒヤヒヤするっつーの」




そう言って、奏は余裕ねーなと頭を押さえた。




< 192 / 194 >

この作品をシェア

pagetop