エリートな彼に恋してる。(更新停止中)
ーーーーーーーーーー……
ーーーーーー……
「ごめん、篠山さん」
目の前の彼は、申し訳なさそうにあたしを見ていた。
結果は予測していた。
だって見てしまったから。
彼が他の女性と歩いているのを。
それを見て、ショックを受けなかったわけではない。
でも、納得出来た。
一緒にいた女性は、綺麗で華やかで。
数式とパソコンの中で育ってきたあたしとは、何もかもが違う。
だから、
「いいよ」
笑顔で別れを告げた。
あたしより、彼女のほうが素敵な女性だと分かっていたから。
いいよ、あたしには仕事があるから。
恋愛なんてしなくても、仕事で生きていけるから……