エリートな彼に恋してる。(更新停止中)
「中谷君。
どうしてこのメーカーの部品を使おうと思ったの?」
ふと、気になることを尋ねる。
すると、彼はその切れ長で知的な目に、自信に満ちた光が灯る。
胸を張って、まるであたしをはるか高みから見下ろすように言う。
「それは当然です。
このメーカーのものは耐久性も強い。
加えて純度も高く、導電率も高い。
問答無用でこちらの部品でしょう」
「でも……耐久性、純度、導電率ならこっちでもいいんじゃない?」
あたしはパンフレットに載っている別の部品を指さす。
すると、彼は鼻でふんっと笑った。