エリートな彼に恋してる。(更新停止中)






薄暗い室内には、三人の男性がいた。

酙が手前に座り、その奥にもう一人の男性。

そして、酙の向かいにも白いシャツを着た男性がいた。

いかにも仕事帰りのサラリーマンといった感じだ。





「慎吾、最近忙しいだろ?」




そう言われると、酙が答える。

酙の本名は慎吾。

有名な話だ。




「忙しいけど楽しいよ。

陽介は?」



「俺はフラフラだよ」




陽介と呼ばれた男はどうやら酙の奥の男性らしく。

煙草の煙を吐きながらそう言う。





「落ち着いたらまたOB戦したいな!

奏も来るだろ?」



「当たり前だろ」





……え!?

今何って言った?





あたしの身体に震えが走った。



中谷の名前、奏だったよね。





まさか……ね。





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