エリートな彼に恋してる。(更新停止中)




「篠山さん。

あなた、本当にその部品を使っていいと思っているのです?」




何その言い方。



あたしはムッとして彼を睨む。

彼は相変わらずの仏頂面のまま、部品の下に書いてある数字を指差した。




「値段。高いですよね?

こんなものばかり使ったら、安くて良い製品を作ることなんて出来ません」




その言葉に、手も足も出なかった。

あたしは、完全に後輩に負けていた。






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