エリートな彼に恋してる。(更新停止中)






「マジでムカつくよぉ〜」




気付いたら、あたしはそう言って中谷をポカポカ叩いていた。

アルコールって怖い。

時に人格まで狂わせる。




「あんたのせいで、あたし……」




中谷は黙って煙草の煙を吐いていた。




「あたし……」





あたし……


何て言おうとしたのだろう。



あー、駄目だ。

頭がグルグルして、気持ち悪い。

目の前が暗くなってくる。

中谷がいるっていうのに。

また、弱みを握られるのに……







完全にアルコールに支配されたあたしは、その場に崩れるように倒れこんでいた。





あたしの人生、終わった。







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