エリートな彼に恋してる。(更新停止中)
そして、やってくる月曜日。
時間は止まってくれない。
会社の前に立つだけで、足がガクガク震えた。
フロアまで上った時には、全身冷や汗でびっしょりだった。
心臓がバクバク言う。
顔が熱い。
だけど、どうすることも出来ない。
「おはようございます」
いつものように冷静を装ってデスクへ向かうが、声は震えていた。
「おはよ、篠山」
海崎さんがいつものように爽やかに挨拶をしてくれる。
こんな海崎さんすら怖い。
だって、中谷が吹聴しているかもしれないから。
「俺、篠山とヤったんすよ」
なんて。
だけど……
「篠山、なんか元気ないね」
海崎さんは心配してくれる。
その心配が演技じゃないことを祈るのみ。
「はい……
ちょっと最悪な出来事がありまして……」
あたしは海崎さんにそう言っていた。