エリートな彼に恋してる。(更新停止中)





願いを込めて、実行キーを押す。

それでも表示されるのは、エラー。

はぁー、上手くいかない。

あたし、やっぱりこの仕事向いてないのかも……。





「ここの電圧を変えたらどうですか?」




中谷はそう言って、椅子のままあたしに近寄る。

そして、キーボードに置いたあたしの手の上に、自分の手を重ねた。




どくん。



心臓がさらに大きい音を立てる。

微かに香る心地よい香りがあたしの身体の力を抜かせ、熱を持たせる。





はぁ……

あたし、どうなってんだろう。





ボーッとしたまま、中谷の長い指を眺めていた。




中谷はこの指であたしに触れ……





何考えてんだろう!

あたし、本当におかしい!!





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