カタオモイ
その後、周りの金魚のフンみたいな取り巻きたちが、姫子さん自慢を始め、私はいてもいなくても良い様な状況になったので、
私は帰ることにしました。
学校から数分、家に到着!
私の家は、独り暮らしに最適な、小さなアパート。
狭いけど幸せな我が家に入ると、ほっとします。
この家、私は大好き。
私だけのお城です。
制服も脱がずに、私はパソコンに向かう。
このパソコンは、私の相棒。
起動させて、するのは私の特技。
その名も、ハッキング。
カタカタカタカタカタカタ
狭い我が家に、パソコンのキーを叩く音だけが響きます。
「あったぁ~」
見つけたのは、弓野(ゆみの)姫子のブログ。
あら、本当にファッション誌の読者モデルのようですね。
ふふ、これを使いましょう。
私は携帯電話を非通知に設定して、ファッション誌の出版社に電話をかける。
「もしもし?
僕、そちらのファッション誌の読者モデルをしている弓野姫子さんの彼氏です。
ええ、いつも彼女がお世話になっております・・・」