カタオモイ
ああ・・・なんと羨ましい!
私も家具になってしまいたい!
屋根になって、彼を寒さや雨から守りたい。
椅子になって、彼を支えてあげたい。
ベッドになって、彼を休ませたい。
こんなことしている場合ではありません。
逮捕されるなんてごめんですから。
私は鞄の中に詰め込んできた、盗聴器だの小型カメラなどを取り出しました。
これは私の宝物です!
特別にお見せしましたから、他の人には言わないように。
私はそれを手に取り、色々な場所に設置しました。
ベッドやパソコンの近く、お風呂場、台所などに。
2個で1個の品物なので、映像も見られますし、声も聞けます。
可愛い寝言とか聞こえたりして。
きゃぁ~!
想像するだけで、恥ずかしいですぅ!!
さて、帰りましょうか。
もっといたいけど、長居は無用です。
時間はもうすぐお昼の時間。
お弁当渡さなくちゃ。
あの喜んだ笑顔が、見たいんです!
だから私は、全力で学校に向かった。