カタオモイ
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★瑛美乃side★
両親は、私を愛してくれなかった。
私は、望まれた子じゃない。
だから私は、愛されたかった。
でも両親は私を愛さない。
テストで良い点とっても。
スポーツで良い結果残しても。
生徒会長になっても。
良い子でいても。
私を愛してくれなかった。
私は常に、愛してほしかった。
必要とされたかった。
「僕、滝川さんのこと、好きなんです」
初めて告白されて、嬉しかった。
成績をいくら良くしても、良い子にしても、誰も私を愛して、必要としてくれなかったのに。
「よろしくね」
私は即、オッケーした。