カタオモイ




家に帰ろうと、私は鞄に教科書を詰め込みます。

私の気分は、只今最高です!

あ~、明日が楽しみですね!

長谷津くんが喜んでくれると良いのですが!



「滝川さん、ちょっと良い?」



話しかけてきたのは、クラスで1位2位を争う美人さん。

周りには、彼女のとりまきもいます。

えっとお名前は・・・。



どちら様でしたっけ?



私、忘れてしまいました!

なんと言うことでしょうか!

まぁ、私には関係のない子ですからね。

覚えても、意味はないですね。




「聞いてんの?」


失礼な人ですわ。

私、そこまで耳遠くないですわ。


「な、な、んの、ご、ご用で、しょうか・・・?」

「ぷっ!どもってやんの」


笑うことないと思いますけど?


「まぁ良いや。さっさと来いよ」


美人さんに、私は腕をつかまれます。

私、どこへ行くのでしょうか?

少なくとも、



良い展開では、なさそうですね・・・。





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