白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
わかった。
理波ちゃんには彼氏がいるのか。
そうかそうか。
ふーむなるほど。ほうほう。
うん。
「刹那、送ってく。あまり遅くなっても明日に障るだろ」
「え、ああ」
虚を衝かれたように肯く刹那から、理波ちゃんに視線を移した。
「理波ちゃん、刹那送ってくるから、先に休んでて。鍵は持って出るから」
「え、うん……」
間の抜けた返事をして、理波ちゃんは肯いた。
「刹那のメシも美味いよ。行くぞ、刹那」