白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
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「あっはっは」
「珍しいな、雅風が嫌われるなんて」
「ははっ、ってゆーか、あんな正面切って嫌い宣言されること自体ふつーないって」
「……うっせー」
腹抱えて笑っているのが恭輔。
恭輔にバシッと教育的指導をいれているのが諒平。
俺は机に突っ伏す。さすがにあんな言われ方をしたことはない。
普通に『嫌い』と言われた上に、『何だかわからんが』とまで言われたんだぞ?
こっちが何だかわからんわ。
「………」
俺の決めた《俺》だと、刹那にはダメだったのか……?