白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
刹那は今、男子女子と関係なく囲まれている。
自己紹介のときのような笑顔で、俺以外には屈託なく話すのでみんなで談笑している。
最初の宣言通り、さっぱりした男っぽい言葉遣いだけど、それがむしろ嫌みなく好印象なようだ。
俺もそういう裏表ない奴は好むけど……『嫌い』宣言されたどうしろってんだ。
話しかけていいのか? それも駄目なのか?……
むー。不甲斐ないなー、俺……。
「うーん」
机の上で寝返りを打って顔を反対に向ける。
あ。
「滝篠」