白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
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「理波ちゃんが滝篠くんの家にいるのかっ?」
「いる。わざわざ俺に《絶対に来るな》って書置きは、正直俺が行きたくない場所ってことだよ。
そんなの、壱星んとこしかねえ。しかも仮にも壱星は――」
「理波ちゃんの彼氏だもんな。不思議はない。――だからそこで凹むなヘタレ!」
刹那の言葉に一瞬だけ傷ついて立ち止まり、復活した。
「で? 原因は何なんだよ?」
「……うちの両親のことだ」
その言葉に刹那の空気が張りつめた。