白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
「上月はちょっと変わったとこだからね。進学校なだけじゃなくて、本当に専門分野化してるから、中途半端じゃ入れないからね。
刹那が前いたとこ、そんなんだったの?」
「だったんだよ。女子の中で内輪もめっつーかよくあるリーダー女子にはべらう子たちの間で問題あってね。
私はそういうグループみたいなの苦手だからしんどかったね」
「そんな感じだよね、刹那は」
そんな感じだな。
「ねえ雅風ー、ウエディングの衣装とか小道具も入れたいー」
「へー、いーじゃん!」
他の場所から俺にかかった声に答えたのは恭輔だった。
「……何で項垂れてんだお前は」