白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】


夕飯は二人で作る。作るのは二人分だけでいい。



両親はいるけど食べないから。
 




食卓は今食べている二人の席しか、もうない。




「理波ちゃん、これ」
 



俺は、今日配られた中間考査の結果表を見せた。




「約束、通したからいいよね?」
 


俺はついにまっとしてしまった。理波ちゃんは紙を見ながら難しいをしている。



「半年間、十位以下に落ちなければバイトしてよし、だったよね?」



「………」



< 30 / 385 >

この作品をシェア

pagetop