白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
「でも、儚ちゃん……」
「俺から言っておくから。……自分から怖いところへ飛び込まなくていいように、俺と壱星いんの。
今は全権壱星のもんだけど、ここにはいないから俺が代理」
「………」
ハンカチで頬を拭って、理波ちゃんは立ち上がった。
「おーい! 刹那ちゃん!」
うきうきしたような声だった。
え、……何があった? あれ……大丈夫なの?
俺結構儚に何て言うか考えてたんだけど……。