白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
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「琴吹の妹?」
……何だか毎度のお決まり感が漂うのが嫌な壱星への報告。
何やってんだ、俺。
滝篠家へ戻ってすぐ、俺は教授の手伝いに駆り出されて大学に来た。
昨日連絡先を交換した教授のゼミの生徒からSOS信号があったのだ。
行ってみればまた、教授が大事なファイルを失くしたとかで、生徒たちが教授室だけでなく教室まで探し回っていた。
壱星も呼ばれていて、俺と壱星は生徒二人と教授室を探していた。
「言ってたろ? 琴吹儚。理波ちゃんから聞いてない?」
「聞いている。病がちだと」