白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】


三限目、放課。



「しっかり言動一致してるな」
 


廊下で出窓に顔を伏せて昨日と同様凹んでいると、諒平がやってきた。



そして追い打ち。
 



刹那の転入初日から。話しかけようとすればするりと交わされて、すれ違うこと十回以上。




ここまで無視されるともう意地だ。



何としても刹那に話しかけてやる! そして返事をしてもらう!





「お前、刹那に何かしたのか?」



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