白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
「………」
うーん。
……俺は拳を握った。
「刹那の友達になってやる!」
「何だその小学生の目標」
「諒平うるさい」
ここまで嫌われたらむしろ俺を認識させてやりたいね!
って言うか一言でも話したいわ!
「未渡はすごい行動力を示してくれるな」
滝篠はため息とともに吐いた。
たぶん、呆れて言っている。
ヘンなことやっているな、と暗に言っているのだろう。
俺は滝篠を見た。
「それが《俺》だからいんですよ」