年上ヴァンパイア




「俺、死にそうなんだけど…。」


「え、そんな感じには見えない…。」


「女に囲まれた後は疲れんだよ。」


「そーなんですか…。では、どうぞ。
あ、でも、倒れない程度で…。」


今日、吸血されるのは、3,4回目。
最初は少し抵抗があったけど、今は全然大丈夫。


「ああ。少しだけな。」


私の首に紫苑の唇が触れた。
一瞬チクッとした。



< 138 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop