年上ヴァンパイア




「くれぐれも、能力は使わないようにな。」


「……うん。」


紫苑はどんどん歩いていく。


「ちょっと待ってよ…。」


紫苑のシャツの裾を引っ張る。


「ん?」


「……怖い…。
先に行かないでよ。」


「はいはい。」


紫苑はシャツを掴んでいた私の手を取り、握った。



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