乱舞〜舞うように戦う少女〜
第三話
ハァー。
疲れた。
『たーだいまー。』
何か今日、いろいろ危なかった…。
「おかえりなさい。
着替えておいで?」
お母さんが優しく言う。
帰ってこの声が癒し。
可愛いとかじゃなくて、落ち着くの…
本当の母親じゃ、ないのにね?
『うん。』
カチャ…
キレイに掃除されてる部屋。
私の部屋。
家具はモノクロでそろえている
カラフルないろ…明るい色は嫌い。
ただ目立ちたがるだけの、色達。
それに比べたら…
いつも、背景色ぐらいにしかあまり使われない、地味ないろがいい。
バフンッッ
あまり意味のない、バカでかいベッドに
制服のまま、ダイブ。
『疲れた…。』
私は、この家が好き。
とても好き。
だけど、ごくたまに、
すごく居心地が悪くなる。
その理由は、明確。
私の、本当の家じゃないから…。