乱舞〜舞うように戦う少女〜



「なんで1人にしたのぉ⁉︎」


ほら、言われた。



『うん、ごめんね。
寝坊した。』



いやー、さっきはびっくりした。


『昨日良く寝れなくってさ。』



昨日、笑えたの。
久しぶりに。


「そっか。
私も…。」


黙ってるだけで、言いたいことが伝わったみたいで。



彼女も、久しぶりに、笑えたみたいだった。


私達は、親に捨てられたという事実を
きいてから、笑えなくなった。意識してなら、いくらでも笑えた。



けど、無意識に笑えたのは…


すごく、久しぶりだった。





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