乱舞〜舞うように戦う少女〜
「お、お前ら……?
何が…………。」
あぁ、ダメだ…。
私は癒奇の手をひいて、
人目のつかない所まで走った。
『癒奇……大丈夫?
泣かないで……。』
癒奇は今、私のことで涙を流してる。
そう思うと、胸が締め付けられた。
バンッ
急に空き教室のドアが開いた。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ………。
やっと、見つけた…。」
そこに立ってたのは、豹鬼の奴らだった
『何、しに来たの?』
あそこで追いかけて来るとか、
こいつらの神経が信じられない。
確かに、心配して追いかけて来てくれたのは、分かる。
けど……部外者が来て良いような、
そんな単純な世界じゃ無いの。