愛してしまった。


奏太はあるアパートの前で立ち止まった。


奏太
ここ、前の俺ん家。


そう言って2階の部屋に入って行った。

部屋の中は意外と広かった。

奏太
父さんに高校はこっちの方が近いから俺はここに住むって言ったら許してくれてなぁ。この家には俺しかいない。

亜希奈
へぇ、やっぱあの人ずっとうちにいるつもりなんだ。

奏太
当たり前だろ、まぁまだ籍は入れてないみたいだけどな。

亜希奈
…再婚、するのかなぁ。

奏太
俺たちの意思なしでは再婚なんて出来ねぇだろ。

亜希奈
そうだよね。ねぇ、

奏太
奏太。…俺の名前。

亜希奈
奏太…。私は亜希奈。ねぇ、奏太。私荷物なにもない…。

奏太
あぁ、そうか。2人でとりいくか。
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