きっと貴方はあの子で


「……泣いちゃダメですよ…?」


《パシッ!》


王子様の顔に触れようとした瞬間

何者かによって阻止された…


「おい、お前何している…誰だ」



「わ!わぁ!!!えぇぇぇ!」



何者かによって阻止されたのでは、なく目の前の王子様の手によって阻止されていた…


「何をしていたのかと聞いているのだが?」


王子様は、冷たくで私を睨みつけるように


問いかけてきた


「あの…えぇっと!その体育館に行く途中に道に迷って

そしたら王子…じゃなくて貴方が眠っていて

しかも涙を流していたので…つい。」



「……なんだそんなことか…」


《グイッ。》
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