堕ちた天使
プロローグ
昔々、あるところにそれはそれは美しい王様がいました。その美しさは神をも魅了し、神は守護の証としてひとりの天使を遣わしました。
天使の名はレリエル。レリエル様は王様を守り、国のために尽くしました。
そんなレリエル様に王は次第に惹かれ、二人はやがて結婚の約束をしました。
「神に赦しを乞い、二人の仲を認めてもらおう。」
そんなとき、周りの国で戦争が起きました。王様は戦争を止めるため、隣の国へと赴きました。
これが、悲劇の始まりだったのです。