2つ下の彼
そんな話をしながら
サツキは次の駅で
電車を降りてバイバイして
私は中学校へ向かった。
楽器を背負って
門をくぐり来客カードを
首からぶら下げ職員室へ。
コンコンッ
「失礼します、ミト先生は
いらっしゃいますか?」
『おお!久しぶり!
今日は珍しく部活お休み?』
「そうなんです!
なので楽器を吹きに来ました!」
『おお!そうか。
好きな教室使いなさい。
それと…うちの子たちを
ちょっとだけ見てやって
くれないか?
君がいた頃の時代よりもう
全体的に劣ってしまってね…』
「あ…全然大丈夫ですよ!
音出ししたらホルンパート
見ますね!」
『よろしく頼むね。』
「はい!失礼しました。」
職員室のドアをしめて
教室に向かう。
こうして頼まれるのは
よくある事、
なぜなら自分の代で
まともに吹奏楽を続けてるのは
私くらいしかいないから。